このポータルでは、下水汚泥(下水処理場で発生する汚泥)を原料とした肥料を「下水汚泥肥料」と呼びます。都市から集まる貴重な栄養資源を農業に活用することで、持続可能な資源循環を実現することができます。
なお、肥料の品質の確保等に関する法律(肥料法)に基づく肥料の公定規格が改正される前(令和3年12月1日施行)は、公定規格に「下水汚泥肥料」、「し尿汚泥肥料」、「工業汚泥肥料」、「混合汚泥肥料」、「焼成汚泥肥料」、「汚泥発酵肥料」という肥料の種類がありましたが、改正によって規格が大くくり化され、これらは「汚泥肥料」という公定規格になりました。
下水汚泥には、植物の成長に必要な**窒素(N)とリン(P)**が豊富に含まれています。特にリンは、日本が100%近くを輸入に依存している貴重な資源です。
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都市のリン鉱山
全国で年間発生する下水汚泥(約230万トン)には、約5万トンのリンが含まれています。これは日本のリン輸入量の約1割に相当する量です。
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下水汚泥は、さまざまな方法で肥料化されています:
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厳格な品質管理
下水汚泥肥料は「肥料の品質の確保等に関する法律」に基づき、重金属などの含有量について厳しい基準が設けられています。30年以上にわたる排出源対策により、現在の重金属含有率は大幅に低下しています。
詳しくはの「安全性」セクションをご覧ください。
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全国約2,000の下水処理場のうち、約1,000の処理場で下水汚泥の肥料利用が行われています。現在、発生する下水汚泥の約1割が肥料として活用されています。